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第13話

 〜チェックイン〜


 オムニホテルの正面玄関に着いた。リゾートホテルではなく、会議やそんなん(どんなんや)に使うホテルのようで、とてもシック。回転ドアを押して中に入る。

 そして、いよいよフロントへ。金髪のおねえちゃん、笑顔で迎えてくれる。

 「か、かきぶち。。。」

 おねえちゃん、笑顔で端末を眺めながら。。。

 「・・・Mr. Kakibuchi・・・・Check out tomorrow?(明日ご出発ですね?)」

 ほら、ほら、ほら、ほら、ほら、ほら、ほら〜

 

 

 やっぱ、ちゃんと予約通ってないやん!!

      

  

 「ノ〜、あ、あい、うおんと、ちぇっくあうと、てん(10日にチェックアウトしたい)」

 

 

 ここで、「すみません、満室なんで・・」・・なんて、言われたら・・・・

 

 

 

どないしたらええんや!!

 

 

 

 めちゃくちゃ、不安になっていると、おねえちゃん。

 

 

 「OK。」

 

 

 

 と、簡単に了解。よかったぁ〜。

 名前と住所をカードに記入して、キーを貰う。部屋は9階。で、エレベーターに向かうと、

「S社の垣渕さん?」と日本語で声を掛けられた。

 

 

「!」

 

 振り返ると、エレベーターホールの椅子に腰掛けていた数人の中の1人が、

「あ、私Yです。もうそろそろ着かれる頃だと思ってました。」

 はぁ、この人が今回のコーディーネーター役である、関連団体の人。その他の人は今回の会議に出席するC社の人たちと分かった。


 仲間が出来た!

 荷物を部屋に置いて、この人たちと一緒に市内のチャイナタウンへ行って、やっと味の分かる晩ご飯を食べた。旨かった。でも、他の会社の人たちはみんな複数で来てるから、いいよなぁ。>関係者


 食べながら話していると、C社の若手の人も海外初めてで、空港まで来てパスポートを忘れてるのに気が付いて、慌てたらしい。後の面々は海外出張が多いとかで、皆さん余裕。
 ホテルに帰ると、これまで20時間以上の緊張が眠気に変わってドッと襲ってきた。

おやすみなさい。

つづく・・・