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第8話 〜ついにアメリカ大陸上陸〜


 さて、目が覚めてまた機内食が出てきた。やっぱりコースのように出てくる。さぁて、もうすぐデトロイト。。。。となりのおばちゃん、まだ手紙を書いている。おばちゃん側のフットレストには書いた封筒が山積みで、私の方まで侵犯してきている。さっき、私のガムを食べちゃった日本人スッチーさん、おばちゃんに「たくさん手紙書いてますね」と言うと、おばちゃん「子供達や姪や甥や弟や、ほんとうに一杯書かなきゃならないのよ」などと言っていた。
 さて、私はまずアメリカ入国の書類を確認して、サインを入れる。いよいよ着陸。窓の下を見ると、さすがに工場がたくさん見える。
 機内の案内「カナダに乗り継ぐお客様は、入国審査を終えられてから、一旦お預けになった荷物を受け取って頂き、もう一度お預け直して頂きます。」

 おいおい、のりどん。荷物はモントリオールまで行くのとちゃうやん。

 不安なまま、機は定刻より20分ほど早い現地時間の午後2時40分にデトロイト国際空港に到着した。。。。着いちゃった。

 荷物を下ろして、KONISHIKIの脳天気な「バイバ〜イ」と言う声を背後に受けて、機から降りる。ビジネスクラス席だから、真っ先に下ろされる。通路を歩いていく。さて、入国手続きに並ぶ。

「ここで、不審人物とか思われへんやろか・・・」と思ったけど、入国目的が「乗り換え」なので、全く問題なし。入国書類の半券をパスポートに挟み込んでくれて、終わり。

 さて、スーツケース。あの、スーツケースが回転寿司のように廻るところ・・・バゲッジクレイム・・・って言うのか・・・に行く。他のお客の荷物はどんどん出てくるのに、ちっとも出てこない。

あれ。

 一緒に降りてきたビジネスのお客は、ほとんど居なくなる。

あれれ。

 やっぱり、荷物はモントリオールにいってるんと、ちゃうやろか?のりどんが正解やったんとちゃうやろか?

 エコノミーのお客もそれぞれ自分のスーツケースを見つけて、段々人が少なくなっていく。

めっちゃ不安や。。

 と、かなり最後の方になって、私のスーツケースが出てくる。

よかったぁ

よ〜く考えると、ビジネスやファーストクラスのお客は荷物も最初に出てくるようになっているみたいなんだけど、私はあくまでエコノミーだったから、荷物は奥に押し込まれていたようだ。
 さて、スーツケースをゴロゴロ押しながら、ノースウエストの国内線ターミナルへ移動する。

どっちや?

つづく