act.20 フィフスエレメント
先日オンエアされているのを見た。実は、ぜ〜んぜん予備知識なかったんだ。あのエイリアンの女の子が飛び降りるシーンと、ブルースウイルスが主役だってことくらいは知ってたけど。
うん。面白かった。ブルースウイルスファンにとっては、ちっと消化不足だったかもしれない。内容は48時間以内になんとかしないと、人類は滅亡・・・と、深刻なんだけど、コメディーの要素がふんだんに盛り込まれている。監督がリュックベッソンなんですね。だからブルースウイルスがタクシーの運転手だったのかも(白のプジョー406タイプだったら、なお面白かった)。日本の女子高生がヘンなDJの追っかけやってるし(23世紀になっても、日本の女子高生はルーズソックスか?)、ブルースウイルスに仕事を依頼する将軍(48時間のキーホー刑事だ)は何回死んでも次のシーンでは生き返っているし。残酷なシーンもさらっとしているし(この監督の死のシーンは独特の味があるよね)、特撮もイケてるし、お色気もある。ほんと、SF、SEX、パロディー、カーアクション、銃撃戦と娯楽の「5要素」てんこもり。
act.19 アポロ13
実際に起きたアポロ13号の事故を題材とした映画。トムハンクス主演。「フットルース」のケビンベーコンも出ている。こう言うドキュメント風の映画も大好き。
アポロ13号が打ち上げ後、司令船の酸素タンクが爆発して大破。3人のクルーは月着陸船を救命ボートとして、なんとか難を逃れる。しかし、電力の低下や二酸化炭素の増大、低温、様々な困難を、クルーと管制官達が力と知恵を結集して乗り越え、遂に無事に帰還。この出来事は「栄光ある失敗」と言われた。
中学生くらい(小学生だったかな?)の頃に、テレビでこのアポロ13号の事故の「本当」のドキュメントを見た記憶がある。ただし、私が物心ついたときは、もうアポロ計画はなかったし、ドキュメントで「月着陸船を救命ボートにした」とか言われても、なんだかよく分からなかった。それに、なぜ酸素が無くなるだけで、電力も無くなるのかもまるきり理解できなかった。その当時の疑問にこの映画は見事に答えてくれた。でも、当時から「燃料電池」ってあったんですねぇ〜。やっぱ、すごいねぇ〜NASAの技術は。
act.18 ポセイドンアドベンチャー
タワーリングインフェルノと言えば、なぜかこの映画を思い出す。かめchanも同じらしい。でも。。。すいません、詳しいストーリーはあまり覚えてません(^^;)。とにかく、豪華客船(ポセイドン号・・・だったよね)がこれまた手抜きが原因で、転覆してしまう。他の乗客がデッキに向けて逃げる中、「人間は自ら闘わなくてはならない」と過激な説教をして、僻地に飛ばされる途中だった牧師が、数人の乗客を引き連れて船底に向けて逃げる。この牧師をジーンハックマンがやっている(まだ、毛がある)。ジーンハックマンの予想通り、船はひっくり返って他の乗客は死んでしまう。
この映画で印象的なのは、一緒に逃げていた老夫婦。どうしても、水をくぐり抜けないといけないと言う時に、老婦人が「わたしやるわ、こう見えても水泳選手だったのよ。」と言う、それを聞いていた老亭主が「おまえ、それは13の時だろう。」と言う。結局、老婦人はこの無理がたたって死んでしまうのだけど、この極限状態のシーンになんとも言えないジョークを入れるって言う事に、ちょっとショックを受けた。でも、この老夫婦の演技が本当に上手くて、死んでしまった妻の遺体を後にする老紳士がなんとも言えず切なかった。
しかし、壮絶なのはラスト。様々な困難を乗り越えて、もうすぐ船底にたどり着くと言う時に、高温のスチームが行く手を阻む。バルブはスチームで焼け、しかも火の海の上。その焼けたバルブに憤然とジーンハックマンが飛びつく。彼はスチームに焼かれながら叫ぶ。「神よ、私たちはあなたの助けを借りず、自分たちだけの力でここまで来た。それなのになぜ邪魔をする!」そして、バルブを締めたジーンハックマンは老紳士に後を託して火の海に消える。神父でありながら神を呪った彼、でもやっぱり彼は殉教者であった。そんな印象が焼き付いた。前にも書いたのですけど、やっぱり主役を死なせるなら、これくらいの必然性とメッセージを残して欲しいなぁ。
act.17 タワーリング・インフェルノ
ポールニューマンとスティーブマックイーンがかっこいい。超高層ビルを舞台にした大スペクタクル映画。ポールニューマンが設計したビル。彼は安全設備も完璧に設計したのに、施工主の娘婿が予算カットのために手抜き工事をして、漏電から火災に。ちょうど、最上階で完成披露パーティーの最中。様々な手抜きと対応の遅さからとうとう手遅れに。その火事に立ち向かう消防隊長のマックイーン。
今見てもあまり古さは感じない。個人的に好きなシーンとしては、最後にどうしても最上階の水槽を爆破しないといけない、そしてそれが出来るのがマックイーンだけだと上司に聞かされたとき、マックイーンが上司に「帰る方法は?」と尋ねて、上司から返事がなく、「うれしいねぇ」と言いながら、防火服を着るシーン。このシーンだけで、マックイーン演じる隊長の自己犠牲が「きれいごと」に終わるのを見事に防いでいる。
この映画には小さい頃のおかしな思い出がある。小学校の頃の担任の女性の先生が、当時封切られたばかりのこの映画を見て、興奮して授業中に解説してくれた(独身の先生でこの後結婚したから、多分彼氏と見てたのでしょうね)。その時、「タワーのようなビルがあって、それが丸い形をしている」と言っていた。センセは「タワー・リング・インフェルノ」と勘違いしてたらしい。その先入観があるから、画面見ててもビルが「円筒形」だと疑わなかったよう(爆)。ちなみに、その先生の感動したシーンは、ラストのマックイーンとポールニューマンの会話「君たちがビルの作り方を教わりに来ない限り、僕らは死体を運び続ける。」「・・・教えてくれ、ビルの作り方を。」・・・ってのだったらしい。
act.16 ガンヘッド
日本製のSF映画。高島政宏(兄)が主人公。ミッキーカーチスも出ている。ノベライズとコミックも出ているけど、どちらかと言うとマニアックな方面。
近未来、ハイテク企業が、ある小島に人口知能「カイロン」を持ったロボットやハイテク関連の生産設備、「カイロンタワー」を作る。やがて、この人工知能は自我を持ち、従業員を皆殺しにして人類に宣戦布告をする(ターミネータみたいだけど)。政府軍は重装備ロボット「ガンヘット」を主体とした大隊を繰り出してカイロンに乗り込むが、カイロンの作った最強の大型戦闘マシン「エアーロボット」に全滅させられる。しかし、カイロンはそのまま沈黙し、月日は流れる。
その当時の貴重品である、ICチップを盗み出す泥棒軍団。その首領にミッキーカーチス、そしてミッキーカーチスに拾われたメカの天才・・・だけど、閉所恐怖症でコックピットに座れない・・・ブルックリン(高島政宏)、元傭兵で片目に視力増強メカを付けたベベ。そして数人の泥棒仲間。彼らはカイロンのチップを盗み出そうと、カイロンタワーに乗り込む。しかし、謎の敵にミッキーカーチスもその他のメンバーも次々とやられていく。残ったブルックリンとベベは、負傷したアメリカのレインジャーチームの女性隊員ニムを助ける。彼女はカイロンが作り上げた有機体のロボット「バイオドロイド」が科学研究所から新エネルギー資源「テキスメキシウム」を盗み出したのを追って来たのだ。
カイロンタワーの頂上に3人は到着するが、待ち伏せていたバイオドロイドにベベが吸収されてしまい、ブルックリンとニムは地下に落ちてしまう。彼らはそこで技術者達の子供の生き残り、「セブン」と「イレブン」に出会う。イレブンはなぜか声が出ない。ニムはイレブンの案内でカイロンタワーの頂上に向かう。セブンとブルックリンはエアーロボットに立ち向かうため戦争の残骸の中からガンヘッドのパーツを探し出して組み立てる。
ガンヘッドは言う。カイロンがその機能を発揮するには、テキスメキシウムが必要で、22時間後にタワー頂上にテキスメキシウムをセットすると、カイロンは人類を滅亡させる。
ニムとイレブンは壁を伝って、ブルックリンとセブンは内部から、お互い色んな攻撃に会いながらタワーの頂上を目指す。一旦は取り返したテキスメキシウムも再びバイオドロイドに奪われ、頂上にセットされる。しかし、カイロンがその機能を取り戻すには、パスワードを入力する必要がある。そして、そのパスワードはイレブンの声帯にインプットされていたのだ。
セブンと途中で別れたブルックリンとガンヘッドはアルコール燃料を各階で補充しながら進むものの、遂に燃料は尽きる。諦めかけるブルックリンにガンヘッドは「まだ、諦めないで。」と言い、彼らに友情が芽生える。ちょうど、その側にあったウイスキーでエネルギー補充も出来、2人はエアロボットに立ち向かう。しかし、エアロボットの攻撃にガンヘッドはバラバラにされ、ブルックリンは間一髪で脱出。エアロボットにズタボロにされるガンヘッドを見たブルックリンは怒りに燃え、ガンヘッドの機関砲を自ら抱えて発射し、エアロボットを倒す。
最上階に着いたイレブンはキーワードを入力しそうになるが、間一髪でニムに助けられる。同時にブルックリンも頂上に到着し、バイオドロイドに戦いを挑む。しかしその時、吸収されたベベが自ら自爆し、バイオドロイドも消滅する。それと同時にカイロンタワーの自爆装置が起動してしまうが、ガンヘッドが最後の力で時間を稼ぎ、その間に、ブルックリン、ニム、イレブン、セブンの4人は脱出する。
最後に彼らの飛行機のモニターに「ガンヘット大隊、任務完了」と言うガンヘッドからのメッセージが映し出される。
長いあらすじになった(笑)。これでも、相当はしょってるんだけど。こう考えると、やっぱり日本のSF映画は欧米のそれに比べて「てんこもり」になっちゃううんだなぁ。まぁ、客層を考えるとこう言うストーリーにしないとダメだったんだろうなぁ。でも、よくやった映画だと思う。映像的にはブレードランナーっぽいかな。
主人公のブルックリンは、いつでもスライスしたニンジンをかじってて、それが美味しそうだった(笑)。ちなみに、映画版のブルックリンは成人だけど、コミック版は17才の少年。
act.15 Uボート
実は、これ結構好きな映画。ドイツ映画。ナチスドイツの時代、Uボートの取材に入った宣伝将校(だと思う)が見た戦争の実際。
フランスから出撃した彼らが沈めるのは、連合国側の輸送船。決して血沸き肉踊るようなもんじゃない。攻撃したはいいけど、駆逐艦に追い回されて、爆雷の攻撃に息を潜めて、必死に耐える。そんな繰り返し。
そんな彼らに、命令が。それは、イタリアに寄港せよと言うもの。イタリアに行くには、狭いジブラルタル海峡を突破しなくてはならない。連合国艦がうようよ居るジブラルタル海峡に進入するのは、まさに自殺行為。しかし、艦長は一計を策して突破を試みる。しかし、哨戒機に発見されて、激しい銃撃を受け副艦長は重症。さらに、駆逐艦の爆雷攻撃も受け急速潜行するが、潜舵が故障してどんどん沈む。圧壊の性能限界を超えた250mで、海底の僅かな隆起に乗っかっる。しかし、猛烈な浸水と各所の故障。酸素も危うく、バッテリーからは塩素ガスも発生。絶望的な状況の中で、機関長を始めとした乗組員が必死の作業でなんとか回復させる。みんなが集まった司令室。圧搾空気による排水。。。そして、艦が浮上を始める。歓声。そして、浮上。エンジンも始動に成功。連合国側も安心しきって攻撃はなし。ジブラルタル海峡からの離脱に成功。
歓喜のまま母港に帰還。港では歓迎の人たちが・・・・・ところがそこに、連合国の空襲。乗組員のほとんどは爆弾や機銃掃射で死んで、最後に沈んでいく艦を見ながら、艦長も崩れるように死んで行く。。。。放心する主人公の宣伝将校。
とにかく、暗い。狭い、息苦しい。そしてやりきれない。艦長はナチスの欺瞞を知っている。自分たちの戦いに決して勝利がないのも知っている。そんな男達の悲しいレクイエム。
act.14 プリティーブライド
嫁さんに無理矢理見せられた。気楽に見るにはいいんじゃない。特に、プリティーウーマン見た人が同窓会気分で。
女性に辛辣な記事を書く新聞記者(リチャードギア)が、結婚で逃げ出す花嫁(ジュリアロバーツ)の記事を誇張して書く。ジュリアロバーツは名誉毀損だと、新聞社に抗議して、リチャードギアはクビになっちゃう。そこで、リチャードギアは「あの女のバケの皮を剥がしてやる」とばかりに、彼女の住む街に行って取材活動を始める。そして・・・・。って、もうお分かりでしょう。結末は(笑)。
とにかく、軽快なストーリー。プリティーウーマンのメンバーがそのまま、遊んで作ったような豪華なパロディー映画。画像は綺麗だし、ジョークやパロディーもいいし。ストーリーはどうでもいいし、強引な展開もコメディーらしい。こういう「贅沢なお遊び」もいいんじゃない。
act.13 48時間パート1、2
パート1の時は、刑事役のニックノルティーが主人公だったのに、パート2ではエディーマーフィーのクレジットが先に出る。監督はやっぱりウオルターヒル。暴力的な映画専門(笑)。パート1は当時出たばかりの高感度フィルムを使って、夜の街を効果的に演出してた。ニックノルティー扮する刑事が、いかにもゴツそうでよかった。
ストーリーはよくご存じでしょう。パート1ではアルバートガンツと言う囚人が一味の手引きで脱走し、警官を殺す。刑事ジャック(ニックノルティー)は、ガンツの昔の仲間で収監中のエディーマーフィーを、48時間の約束で出して、ケンカしながらも友情を芽生えさせ、ガンツを追いつめていく。
パート2では出所したエディーマーフィーとニックノルティーを、殺し屋が狙う。この殺し屋はパート1のガンツの弟チェリーガンツで、「アイスマン」と呼ばれる麻薬の黒幕に雇われている。エディーマーフィーはアイスマンの顔を知ってて、ニックノルティーはアイスマンの捜査をしてて、両方とも危険だから始末したいと言うワケ。これまた、ケンカしながらアイスマンを追いつめていくと・・・・アイスマンの正体は。。。ニックノルティーの同僚で、一番信頼していたキーホー刑事だった。。。
・・どうでもいいんだけど、パート1でエディーマフィーは刑事部屋に何度も入っているのに、なんでキーホーを見つけられなかったのだろう。。。
act.12 レッドブル
シュワちゃん映画。これもウオルターヒル監督のバイオレンスアクション。ストーリー的には「ブラックレイン」と同じ。ラストシーンは「48時間パート1」と同じ(爆)。シカゴに潜伏しているソ連の麻薬王を、ソ連の刑事のシュワちゃんとシカゴ警察のはみ出し刑事が、これまたケンカしながら友情を芽生えさせつつ追いかける。これも夜の街のシーンが多くて、やたらとバンバン撃ちまくる映画。ウオルターヒル監督の夜の演出は結構好き。逆に、夜のあまり出てこない映画(ダブルボーダーはとか)はあまり印象に残らない。
この時、嫌な警察署長のこれまた嫌味な腰巾着をやっていたのが、マトリックスの「モーフィアス」役のローレンスフッシュバーンなんですね。マトリックス見た時、「どっかで見たよなぁ〜」と。体型が変わっていた(レッドブルの時は痩せていたのよん)で、わかんなかった。
act.11 ラストマンスタンディング
じゃりン子チエときたら、これは外せない。黒沢映画「用心棒」のアメリカ版リメイク。暴れん坊のブルースウイリスと、バイオレンスの巨匠ウオルターヒルの映画。ストーリーは2つのヤクザ組織が争って、むちゃくちゃになった街に、一匹狼のブルースウイリスがやってきて、中に入り込んで自分もボロボロになりながら、両方の組織をぶっつぶす。「用心棒」をギャング風にアレンジしたもの。
え?なんで、じゃりン子チエと関係あるのかって?実は、「用心棒」をギャング風にアレンジしたのは、ウオルターヒルよりじゃりン子チエの作者のはるき悦巳の方が早いんですよ。ラストマンスタンディングを見ながら、「これ、どっかで知ってる・・・なんやったけなぁ?」と考えて、「あ!そうや!『どらン猫小鉄(アクションコミック)』と同じやんか!」
小鉄の方が、ブルースウイリスよりカッコよかった。うん。。。。なんか文句ある奴がおったら、マサルのおかんのおしゃべり聞かしたろか!
act.10 じゃりン子チエ(劇場版)
大阪人だったら、外せないでしょう(爆)。実はこのアニメ映画、公開当初はあまり当たらなかったそうなんです。もったいない。TVシリーズももう終わったんですけど、毎日放送で時間があまると(スポーツ中継の中止とか)、再放送を流します。結構、根強いファンが多い。ある日、高校生の私が夕方家に帰ると、暗い家の中で、オヤジが一人でじゃりン子チエのTVシリーズを見てて、ぼそっと「オレもテツの様に生きたいなぁ」と言っていたのが、なかなか鬼気迫ってました(爆)。
ストーリーはコミック版の始めからお母はんが帰ってくるまで(1〜2巻)。とにかく声優陣がすごい。
竹本チエ・・・中山千夏
竹本テツ・・・西川のりお
お母はん(竹本ヨシエ)・・・三林京子
おばぁはん・・・京歌子
おじいはん・・・鳳啓助
丸山ミツル・・・上方よしお
その他、笑福亭仁鶴(花井センセ)、桂三枝(花井渉)、島田紳助(マサル)、松本竜介(腰ぎんちゃく)、芦屋雁之助(遊興倶楽部社長)、ぼんちおさむ(カルメラ兄)、里見まさと(カルメラ弟)、西川きよし(小鉄)、横山やすし(アントニオJr.)
漫才ブームの最中とは言え、通にはたまらない(笑)。そんで、またこの人たちがキャラにピッタリはまっている。(ただし、小鉄とジュニアだけは、残念ながらハマッてなかった・・・・)
監督は高畑勲氏・・・調べて始めて知った。なるほど、これは「平成狸合戦」の伏線だったのか・・・・。
なんでもええ。とにかくおもろい。それでええ。なんか文句ある奴がおったら、ヒラメちゃんの歌聞かしたろか!
act.7の「ナンプーは死んだ」は1984年のタイ映画。監督はユッタナー・ムクダーサニット。主演はアンポン・ランプーン。作家でもあったスワンニー・スコンターが麻薬禍で死んだ息子を悼んで書いたノンフィクションの映画化。スラサワディー賞2部門受賞。・・・なんだそうです。「ヤンプー」と勘違いしてたから、サーチエンジンにかからなかっただけで、「ナンプー」で引っ張ったら、ちゃんとでてきました。タイでは有名な作品のようです。
act.9 アルマゲドン
地球に近づく巨大隕石。そのままにしておくと人類は滅びる。・・・まぁ、いつくかこんな映画あったよね。「アステロイド」もそうだったよね。「ディープインパクト」とかも。
う〜ん。昨日DVD買って見たんだけど、、正直言って期待を上回ることはなかった。妙に現在の技術レベルを意識した所に問題があるのかな。荒唐無稽なら、いっそ「インディペンデンスデイ」くらいまでやった方がよかっただろうし(あれは、技術レベルの問題は「エイリアンの技術を採用」で解決してたし)、リアルさ追求なら「アポロ13」くらいまでやってほしかった。
でも、一番気に入らないのは、ブルースウイリスを最後に殺してしまうこと。あのストーリーだったら、殺す必要はないと思う。主人公を殺すストーリーなら、それなりの必然性を用意して欲しい。
act.8 幸福の黄色いハンカチ
日本の映画。1977年の山田洋次監督。恋に破れた武田鉄矢。同じく恋に破れた桃井かおり。2人が北海道で出会い、赤のファミリアで旅を始める。その途中、網走刑務所から出所してきた高倉健と出会って3人での旅が始まる。。。。っとストーリーはもう良いですよね。健さんの服役の理由は、恋女房が流産してヤケになって、酒飲んでケンカして、相手を死なせてしまったため。出所にあたって健さんはもう、離婚届を渡してしまった妻の倍賞千恵子宛てに「もし、万一まだ自分を愛しているなら、
家の旗竿の先に黄色いハンカチを結んでくれ」と手紙を出す。そして、ドタバタしながら行ってみると・・・って内容。日本アカデミー賞最優秀作品賞、キネマ旬報ベストテン第一位、
ブルーリボン賞作品賞、毎日映画コンクール日本映画大賞ほか多数の映画賞を独占したらしい。日本映画の名作。私くらいの世代で見てない人は居ないんじゃないかな。良い映画です。
この映画自体は言うこと無いんだけど、あれ?っと思ったのは昨年末、TVドラマの「教習所物語」(?)のインタビューで、武田鉄矢が「最近、運転免許取った」って言ってんですよ。では、あの映画で運転してたのはなんなんでしょう?画面合成とか、スタンドインを上手く使って、実際には運転してなかったってことか・・・・。そうなんでしょうね。運転する役に免許を持っていない武田鉄矢をキャスティングするんだから、山田洋次監督はよっぽどあのキャラクターを必要としたんでしょうね。いやはや。
act.7 ナンプーは死んだ
多分、タイ映画だったと思う。大阪の実家で姉と見てた記憶があるから、少なくとも1985年以前の映画で、NHKの教育TVでやっていた。こればっかりは、サーチエンジンでも引っかからない(原題が分かっていたら、調べることもできるんだろうけど)。
平日の昼間に見てた記憶があるので、姉貴が短大で私が高校生で、しかも休みの時期だったのでしょう。特にこの映画を見るつもりではなく、なんとなくテレビを付けていたら、この映画になってついつい見入ってしまった。
主人公「ナンプー」の葬儀のシーンから始まる。高校生らしいナンプーの遺骸の周りで、親や兄弟、友人、ガールフレンドらしい女の子、みんなが泣き悲しんでいる。なぜ彼は死んだのか。ここからカットバックで物語は始まる。
高校生のナンプーは、普通の男の子。成績はあまりよくないけど、優等生で美人(?)の彼女が居る。優柔不断な性格で、悪い友達に巻き込まれ、麻薬の味を覚えてしまう。
そのまま、彼はずるずると深みにはまっていきそうになるのだが、母親やガールフレンドの説得もあって、同じグループに引き込まれていた親友と抜け出て、自らの意志で更正施設に入る。麻薬を身体から抜くため、壮絶な治療を行う。(漢方薬のような液体を飲んで、ひたすら吐き続ける。。役者が大変だったと思う)
そして、ようやく治療を終えて帰ってくる。「ただいま!、すっかり直ったよ!」しかし、母親もガールフレンドも「ふ〜ん」程度でちっとも相手にしてくれない。折角、つらい治療をしたのに・・・・。自棄になったナンプーは、また、麻薬を、それも大量に使って。。。。そして死んでしまう。
多分、若者の薬物乱用への警告の意味を込めた映画だったんだと思う。感心を示してくれてないようでも、死んでしまったら、みんな悲しむんだと。
偶然見た映画で、主人公が厚生施設に居るときの映像が、かなりハードな内容だったので、一度しか見てないけど、それももう15年以上前の事だけど、いまだに覚えています。
act.6 ロッタちゃんはじめてのおつかい、ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
ガラッと趣向が変わって、スエーデン映画。浜村純の映画解説で始めて知った。浜村純の映画解説はいつも、その映画のストーリーを極めて詳しく(時には、ネタばらしもするけど)紹介するんだけど、この映画に関しては、「とにかく、かわいくないのが、なんともかわいい」と言う意味不明な解説だったので、妙に好奇心がそそられた。
で、今回その映画のDVDを買って見てみた。都会では結構有名だったらしく、公開された去年1月15日に興行記録をうち立てているらしい。(田舎ではあまり話題にならなかった。)
公開順序は「おつかい」→「じてんしゃ」の順番なんだけど、撮影順序は逆のよう。見るのも逆の方がいいかも。
さて、見てみて浜村純の解説に納得。5才の女の子ロッタちゃんと、その家族のホームコメディーなんだけど、このロッタちゃん。実に悪い子。すぐに「バカ!」とか「キライ」とか「イヤ!」とかホント、素直じゃない。相棒の豚のぬいぐるみ「パムゼ」も、しっぽを持ってぐるぐる振り回す。そんなロッタちゃんを、両親、兄姉、隣のおばさん、みんな、やさしく、きびしく、見守っている。しっかし、ホント、実にかわいい。いくつかのエピソードからなっていて、どこから見ても大丈夫。北欧の家庭生活もよく分かるし、ホント、ロッタちゃんの居る街に住みたい〜。これは、本当に見てみる価値アリだと思います。
ちなみに、「パムゼ」のぬいぐるみは、オモチャやさんで売ってます。
act.5 ブラインドフューリー
日本映画のリメイク。元ネタは「座頭市」。ベトナム戦争で視力を失ったフューリー(ルトガーハウアー)が戦友の家を訪ねる。しかし、対応した友人の妻は夫が行方不明であると言う。そこに悪者がやってきて、友人の妻を射殺。フューリーは友人の子供を連れて、友人を捜しに出かける。
ベトナムで負傷したフューリーが、現地の村人に助けられ、気配だけで刀を使う技を伝えられたと言う設定。次々に襲いかかる刺客を、仕込み杖で斬る。最後に悪役の親玉が雇った、日本人の殺し屋と真剣勝負。この日本人をショーコスギがやっている。けっこう、お間抜けな感じでショーコスギはやられちゃうんだけど、もうちょっと良い役にしてあげて欲しかった。
でも、アメリカのチャンバラは、なんであんなに刀をぐるぐる振り回すのかなぁ。元来、日本の剣道は瞬殺で、相手がスキを見せない限り動かないんだけど。
ストーリー的には単純だけど、ブレードランナーではくら〜いルトガーハウアーがこの映画では結構トボケ味の陽気なおっちゃんで、それが気に入ってます。
act.4 インディペンデンスデイ
アメリカが作ったアメリカのSF映画。スケールもでかくて、CGも多用されていて、まさに娯楽大作。文句とすれば、やっつける手段が、コンピューターウイルスと言うのが、ストーリーのスケールから言うとちょっと迫力不足のような気が・・それと無重力のハズの宇宙船内でライター灯して、葉巻吸って、煙が上に上ってた。・・・ま、細かいことはいいっこなし!
act.3 ターミネーター1、2
ストーリーはもう、言わずもがな。シュワちゃんターミネーターは、金属のロボットでちゃんとCPUもある。でも、このロボット型ターミネーターと2の液状多結晶合金タイプとでは、技術的にとんでもない飛躍がないとムリなんじゃないかなぁ。。。まぁ、そう言い始めると、タイムトラベルもそうだ(爆)。それに、2でCPUの開発が阻止されたら、そもそもジョンは生まれないだろうし。。。。深く考えるのは止めておこう。
act.2 ターゲット
これまた、地味な映画。主役はジーン・ハックマン。ネットで調べたら、85年の作品。息子役が、マットディロン。
アメリカの田舎町に住むうだつの上がらない父親のジーンハックマン。地元でレーシングチームに入っている息子(マットディロン)は、父親を完全にバカにしきっている。そんな中、母親がヨーロッパ旅行ツアーに行く。ところが、旅行先(イタリアだったかな)で母親が行方不明に。
急遽父子はヨーロッパに飛んで父の古い友人に会い、情報を集める。その後、父子に追っ手が迫る。父子を逃がした追っ手は「メンデルスゾーン」と叫ぶ。その後も父子に様々な追っ手や刺客が来るが、父は日頃のダメオヤジが嘘のようにその手から逃れる。追っ手と刺客はどうやら別組織。2つの組織から追われる父子。さすがに不審に思った息子は父を問いつめ、父が昔CIAの構成員だった事や先に会った友人もそ仲間だったことを知る。フィアット、プジョーなどヨーロッパ車でのカーチェイス。息子を籠絡しようとする美人スパイ、様々な障害を乗り越えて、父の過去の上司に会う。そこで追っ手のひとつは、昔張り合っていた東側スパイの親玉、コードネーム「メンデルスゾーン」の一味だと気付く。この元上司も、その後正体不明の殺し屋に殺される。
メンデルスゾーンに会うため、父は息子を西側に残し、単身東ベルリンに行く。車椅子のメンデルスゾーンは父が彼の家族を殺したと思いこみ、それで妻を誘拐し、復讐しようとしたのだ。父は誤解であることを伝えるが、メンデルスゾーンは容易に納得しない。そこで、父はもう一つの追っ手がカギを握ると思い、ある作戦をメンデルスゾーンに提案する・・・。
父は東側から電話で息子とさっきのCIA時代の友人をベルリン郊外の倉庫に呼び出す。そしてそこでで縛られている妻を発見する。妻の身体にはワイヤーが仕掛けられ、うかつに外すと爆発するようになっている。父がそれを外す間、友人はそわそわしている。そこに、メンデルスゾーンが現れる。友人は父を指さし、メンデルスゾーンに向かって「あいつが、君の家族を殺したんだ、早く始末しろ」と言う。そう、友人は二重スパイで、メンデルスゾーンの家族も彼が殺し、その責任を父になすりつけたのだ。全てを知ったメンデルスゾーンは、妻を解き放ち、親子共に倉庫から追い出し、代わりに友人を椅子に縛り付け、共に自爆する。
ジーンハックマンとマットディロンの親子はなかなかほのぼのとして、いい味だったけど、「家族愛」と「スパイ物」を結びつけて、ヨーロッパ色を出したもんだから、地味になっちゃたようです。個人的には好きな雰囲気だったのだけど、ビデオももう絶版のようです。これまた深夜映画で放送されるのを待つしかないなぁ。
act.1 愛に向かって走れ
この映画を知っている人も少ないのでは?深夜映画なんかで、まだやっているかも知れないですけど。私もテレビで観たので、監督が誰だったのか、主役が誰だったのか、顔は分かるけど名前は知らない。知っているのは敵役(実質主役でしょう)のカークダグラスだけ。1980年代の映画。
アメリカのお話。難病の息子を持つ父親が、治療費を稼ぐために他州に出稼ぎに行く。ところがそこでの給料が、始めの話しと違う。そこで、モメた挙げ句に警察に捕まり、理不尽な長い懲役刑を言い渡される。そこで、この父親、何度も脱獄を試みるが、カークダグラス扮する刑事に捕まって失敗。
これが最後とばかりに、妻に言い含めて衣類や食料、偽造パスポートを逃走路に準備させ、刑務所のロデオ大会の混乱に乗じて脱走する。車だとアシがつきやすいので、方法はひたすらメキシコ国境に向けて走る。これを追いかける、カークダグラス。国境近くで、土地の不良一家にリンチに会い、その一家を撃って逃げる。その道すがら、ベンツを乗り回す金持ちの不良娘がレイプされかかっているのを助け、その娘と共に逃げる。そのうち、両者にも淡い感情が芽生え始めるが、カークダグラスの追求の手が伸び、最後は国境近くの墓地でカーチェイス。カークダグラスの車が転倒、大破する。主人公はベンツを降りて、ひっくり返ったカークダグラスの車に行き、ドアを開けると、そこには、アタマから血を流し、拳銃を構えたカークダグラス。
ダグラス「甘いな、なぜ早く殺さなかった」
主人公「・・・・・」
ダグラス「なんとか、言ってみろ」
主人公「あんたは、すごいよ、まけたよ」
ダグラス「そうだ、オレはまだまだ負けはせん、わかったか!」
主人公「(観念した顔で)わかったよ、あんたは天才だよ」
ダグラス「わかれば、いい」
・・・・沈黙・・・・
ダグラス「いけ」
主人公「え?」
ダグラス「ボヤボヤ、するな、さっさと行け!」
そして、走り去るベンツ。鼻歌を歌いながら立ち去るカークダグラス。国境で不良娘・・・(役名思い出した。「ジーンバックだ」)・・・と別れ、ラストシーンは、国境の橋で妻と子供と抱き合う。
地味なストーリーで、内容も地味だけど、刑事のカークダグラスと不良娘役の女優さんが、とても賢そうな美人だったので、気に入ってました。